第90章 Happy Valentine
「あ、バスケ部の話になったみたいです」
「俺のこと話しているッスか!?」
「いえ、監督に就任した話についてみたいです」
「あとは異名の話なのだよ」
「…異名ってなんだ?」
「あだ名のようなものだ
俺達で言えばキセキの世代、#NAME1#で言えばバスケ部の聖母だろう」
「すげー赤ちん
分かりやすーい」
「ああああ!!」
「うっせーよ黄瀬!何があった…」
「…へぇ」
「捻り潰そうかな~」
「紫原!そ、そんなこと言ってる場合ではないのだよ!」
「照れてる#NAME1#ちゃん可愛い!」
「何で俺が抱きついたら怒られるのにあいつには怒らないんスか!?」
「彼氏…だからでしょうか」
黒子の言葉にどこか空気を重くするキセキ達、桃井はそれをワクワクしながら見ている
表情には出さないものの、黒子の右手は爪の痕がつくほど強く握られている
だけども1つ、疑問に思うこともあった
「なんで#NAME1#さん、抱き締め返さないんですかね」
「そういう主義なんじゃな~い?」
「…普通、本当に好きなら抱き締め返すだろ」
「あ、でも俺#NAME1#ちんにチョコあげたとき抱き締められた~」
「…返すじゃないですね」
「あらら、違った~?
ごめ~ん」
紫原の言葉にさらに空気を重くするキセキ達
#NAME2#の方をじっと見ているのは単純な話だろう