第9章 遊園地とは
「おい赤司、てめぇ笑ってんじゃねぇよ!」
「うるさいぞ青峰、頼むからもう少し静かにしてくれ」
「もういい!
こうなったら赤司抜きでやろうぜ!」
青峰のその言葉に、征十郎の肩がピクリと揺れた
…仕方ないなぁ
征十郎は今日が楽しみだったんだろうな
友達と遊んだことがないって言ってたしさ
『それじゃ征十郎、あたしとオセロやろ
さすがに将棋はルールが分からないからさ』
征十郎に案を出すと、また征十郎の肩がピクリと揺れた
「オセロではなく、今から#NAME1#に将棋のルールを教える
頑張って覚えてくれ」
そうポツリと呟いて、征十郎はせかせかと将棋の準備を始めた
その行動で分かるのは、どれだけ征十郎が今日を楽しみにしていたか
征十郎も、可愛い所あるじゃないか