• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第51章 もうそろそろ出来る?





帝光祭の準備があろうが、修学旅行が近かろうが変わらず部活はある

もう3年生なので体力がある彼らは部活の後に自主練することが多い

それは一時期練習を離脱していた大輝も参加しており、この光景を見れるのもあと少しかと思うとなんだか寂しくなる


「青峰っち!1on1するっス!」

「テツ、パス練しようぜ」

「紫原君。さっきのパスなんですけど」

「あれね~、もう少し速い方がいいかも~」

「無視すんじゃねぇよテツ」

「青峰君だって黄瀬君無視してるじゃないですか」

「黄瀬はいいんだよ」

「青峰っちひどいっス!」


元気が余っているのか彼らはうるさい

問題は紫原以外の人すべてが話を無視してることだろうと、騒いでいる彼らを見て溜め息を吐く

まあギスギスしているより全然マシかと彼らの様子を見ていると、テツヤがこちらに歩いてくる


「名前さん、練習メニューに相談があるんですけど…」

『あーはいはい。テツヤに特別メニュー作れって?』

「違います」

『練習内容ならあたしよりもコーチに相談した方がいいと思うけど』

「…名前さん、一応監督ですよね?」

『んー…まあ、そうだね』

「とりあえず話聞いてくれますか?」

『聞く聞くー』


テツヤがメニューでの時間配分が悪いと思っているところを指摘してくれるので、メモしていく

改善策が出ないわけではないが、選手からしていいのかが分からないのでコーチに相談しよう

そんな真面目な話をしているにも関わらず涼太と大輝がまた騒いでいており、なんとも会話に集中できずイライラしてしまった


「ちなみにこれは赤司君にも伝えてあります」

『あ、そうだったんだ』

「とりあえず、コーチとの相談よろしくお願いします」

『うん。こっちこそありが、痛っ!』

「あの、大丈夫ですか?」

『…今、あたしの頭に何当たった?』

「バスケットボールです」

『投げたのは?』

「黄瀬君か青峰君です」

『…へぇ?』


ゆっくりと振り返って1on1中の大輝と涼太を見てニッコリ笑う

もちろんその2人の顔は真っ青だけど、そんなの気にしない





/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp