第90章 Happy Valentine
「橙崎さんとこの娘さんじゃない!
この間はうちの犬が世話になったねー」
『いえ、大丈夫ですよー』
「#NAME1#ちゃーん、バレンタインだからチョコあげるよ」
『本当ですか!?
ありがとうございます!』
引き続き#NAME2#を尾行していくカラフルな連中
その先頭には人の観察と影の薄さに長けている黒子が居た
「赤司くん、#NAME1#さんは帰り道こんなに話しかけられるんですか?」
「いや、俺と歩いている時は挨拶程度なのだが…」
「それって赤司の威圧がすげーんじゃねぇの?」
「青峰、それは失礼なのだよ」
「しーっ!
#NAME1#ちゃんに男の人が話し掛けてきたよ!」
桃井の言葉にパッとそちらの方を見ると、感じの良さそうな青年が話しかけていた
それを見てゴクリと唾を飲み込みじっと見ているカラフルな連中はやはり奇妙だ
「…道を訪ねてる人みたいですね」
「なかなか現れないね~」
「そーッスね…」
飽きて溜め息を吐く人も居る中、相変わらず#NAME2#は途中で色んな人に話しかけられている
しばらくしてか彼女が行った先は、公園だった