第50章 帝光祭なにする?
「あとあと、青峰君!」
『青峰!?』
「…不安なのだよ」
「緑間の言う通りだが…実際バスケ部のマネージャーからも人気はあるからなぁ」
『当の本人は寝てるけど…まあいいか採用する』
『あと誰か居る?』
「テツ君!」
「やっぱり!?黒子君いいよね!」
『…影薄いのがホストやっていいのか?』
「だって黒子君カッコいいじゃん!
この間ハンカチ落としたとき拾ってくれて…その時微笑んだ笑顔に萌えた!」
『ギャップ萌えか』
テツヤって意外に人気あるんだなぁと思い驚いてい本人の方を向くと、表情に出るほどにビックリしたのか目を大きく見開いている
そのように感情を表に出しているのを見るのは久しぶりで、懐かしいなと思い笑った
そのまま実行委員を決め、あとは大道具や小道具係を決める
黒板に寄り掛かり教室を見渡す。まだ1ヶ月しか経っていないこのクラスの団結力すごいなあと考えながら無事に終わりそうなことにふうと息を吐くと、緑間の肘とあたしの方がぶつかった
「邪魔なのだよ」
『悪かったな』
「もう少しこちらに移動したらどうだい?」
『んー、そうしとく。緑間うるさいし』
「仕事ができないから怒ってるのだよ!」
「あとは内装とか決めるかい?」
「残り10分を切っている。むしろ時間内にここまで行けたことがすごいのだよ」
『じゃあ後は適当に過ごしてでも廊下には出ないでよー』
「名前っち先生みたいっスね!」
『解散』
「無視っスか!?」
ガヤガヤ騒いでいるクラスの中から聞こえる涼太の声を無視しつつ黒板に書いてあることを消していく
スムーズに決まってくれて良かった。これで時間がかかったら面倒だったと本当にこのクラブで良かったのか疑問だが考える