第90章 Happy Valentine
第3者side
#NAME2#が帰る準備をする横でキセキと影にマネージャー(カラフルな連中と略す)は輪になってコソコソ話していた
「バレンタインに用があるなんて、彼氏とデートッスかね!」
「#NAME2#にかぁ?」
「いや、可能性が無くはない
#NAME1#が持っている紙袋の中に通常のサイズとは別の大きめのサイズのが入っていた」
「…それ、誰にもあげてないんですか?」
「わざわざ大きめのを持ってきたんだ
渡す以外にありえないのだよ」
「そうなると、渡すのは帰る時間になるね」
頭を抱えるカラフルな連中に対して鼻歌を歌う#NAME2#
オレンジのマフラーを巻きながら声をかけようとしたが、その雰囲気に少し圧倒された様子を見せた
『じゃ、じゃあ帰るから
また明日』
「…ああ」
軽い足取りで帰る#NAME2#を見ながら黄瀬は何を思ったのか笑顔になった
その考えは緑間と赤司にはお見通しで少し引かれてもいるが
「尾行するッス!」
「…するか」
「あ、赤司!?」
「…赤司くんが言うなら仕方ないですね
行きましょう」
「うん!行こうテツくん!」
ひっそりと#NAME2#の後ろを付けるカラフルな連中、それはさぞかし奇妙な光景だっただろう