第89章 Let's バレンタイン
「#NAME1#ちん!
これ食べてもいいのー?!」
『うん。このチョコレート好き
ありがと紫原』
「…あれ、これ#NAME1#ちんの手作り?」
『え、うん』
「すっげーおいっそー!
今食べたいけど…もったいないな~」
「紫原っちずるいッス!」
ラッピングされたマカロンを見て食べるか迷う様子を見せる紫原
そんな様子の紫原を見て涼太は文句を言いつつあたしに抱き付いてくる
『どさくさに紛れて抱きつくな』
「さっき#NAME1#っちも紫原っちに抱き付いてたじゃないッスか!」
「俺は別にいいけど~」
『ほら、こう紫原から許可が下りてるから』
「つまりそれは#NAME1#っちから許可取ればいいってことッスね!」
『出さない』
「じゃあ抱き付いていいッスよ!」
『嫌だ
それよりそろそろ席つけ』
腕を広げる涼太の意見を却下して自分のスクールバックにマカロンが入った紙袋を入れる
そして次の授業の準備をして席に座る
…今のタイミングで渡せば良かった!