第89章 Let's バレンタイン
「#NAME1#っちどこいってたんスか!?
俺ずっと探してたんスよー!」
『虹村先輩のところに少々用があってね』
「それってバレンタインのチョコー?」
『うん』
「なんで主将と桃っちには渡すのに俺にはくれないんスか!?」
「俺も欲しいー 」
『こ…今年は外国方式で行き、ます…』
「虹村先輩にあげてるじゃないッスか!」
『つ、突っ込まないで!』
「今突っ込まなくていつ突っ込むんスか!?」
『今でしょ!…って言わせるなよ!』
なんで虹村先輩には普通に渡せたのにこやつらにはなんで渡せないのか…と頭を抱える
しかも何かすごい言い訳つけてるし…朝から変だろあたし
「紫原っち!
花、花買いに行こうッス!」
「え~、俺花買うならお菓子買いた~い」
「#NAME1#っちのチョコもらうには何かあげる必要があるんスよ!」
「え~、じゃあーはい」
差し出している手を見ると、あたしが好きなお菓子が乗っていた
ちなみにそれはチョコレート
『紫原…!』
「#NAME1#ちん、それ好きでしょ~?」
『うん!大好き!』
ガバッと紫原に抱き付いてお礼を言う
その数秒後離れて持っていた紙袋から1つ取り出し紫原に渡す
その目はやけに輝いている