第50章 帝光祭なにする?
ゴールデンウイークも終わり再び学校に行く日々が始まる
修学旅行の準備もそうだが、この季節やらなければいけない大事なことはまだもう1つある
『帝光祭で何やるか決めたいんだけど、意見ある人居るー?』
「はいはいはい!野球拳を『他』」
「そうだなぁ…お料理教室」
『いいけど料理苦手な方がたくさん居るぞ?』
「喫茶店とかやりたいなぁ」
『緑間、喫茶店って書いて』
「了解なのだよ」
「甘い!甘い!もっと本気出して!!」
『…は?』
そう言って立ち上がったのは姉御キャラの女の子
あたしをビシッと指をさし見つめてきて、クラスのみんながなんだなんだと注目を集める
静まり返った教室に口を開き喋り出した
「このクラスにはキセキの世代と言うイケメンが居る!」
『え、あ、うん』
「さらに女子も桃井ちゃんに苗字と言う人が居るでしょう!」
「え、私!?」
『あたし入ってんのかありがとう』
「さらにこのクラスの顔面スペックは高い!」
『否定できない』
「じゃあ何するかって、大人になってもなかなかやろうと踏んばりつかない仕事よ!」
「…苗字、嫌な予感しかしないのだよ」
『あたしもそう思ってる』
何を提案するんだとみなが彼女に視線を向ける。今年で最後の帝光祭だ
思い出に残るものにしたいのはみんな一緒だろう
その中でも唯一征十郎は1人内容を見透かしたのか、こちらを見て笑っている
なぜ彼は生徒会なのに仕事をしていないのか、というよりこのクラスの学級委員はなぜこんなにも仕事をしないのかそんな疑問が頭をよぎっていた