第89章 Let's バレンタイン
「そいえば#NAME2#さん、虹村の告白はどうしたの?」
『…え?』
告白、何かあったっけ…確か監督になる前にあったようななかったような…
・・・体育祭の時だ!
「…#NAME2#さん、もしかして」
『はい。記憶から抜けてました』
「いい度胸じゃねぇか、#NAME2#」
『…返事、しなきゃダメですか?』
顔を俯かせているせいで虹村先輩の表情は残念ながら見えない
…まあ、見えない方があたしに取っては嬉しいんだけど
「ったく、仕方ねぇな
まだ待ってやるよ」
『!』
「だいたい、返事は分かってるけどな」
『…ありがとう、ございます』
「おう。こっちこそマカロンありがとな」
『それより、その手にあるいっぱいのプレゼントは…』
「さっき歩いてる途中でもらった」
『その中に血が入ってないといいですね』
よくあるおまじないだ
好きな人のチョコに自分の血を入れると両思いになるという…食べる相手残念なやつ
「・・・もうキセキには渡したのか?」
『いや、まだです』
「じゃあ#NAME2#さんのマカロン最初にもらった男子俺!?
やったー、虹村ザマァ」
「死ね」
『…じゃああたしクラス戻るんで、失礼しました』
「バイバイ、チョコありがとね」
「じゃな」