第89章 Let's バレンタイン
その日の昼休み、紙袋にラッピングされたマカロンを入れて、3年生のところにやって来た
他の学年のところ行くと、無駄に注目浴びるよね
『すいません。虹村先輩居ますか?』
「あ、#NAME2#さん
バスケ部の新監督になったんだってね
月バスで見たよ」
『…ありがとうございます?』
「それで虹村だっけ…
今居ないんだけど、どーする?」
『あ、待ちます』
「じゃその待ち時間話し相手になってあげるよ」
『どうもです』
虹村先輩の席に座り、目の前に居る前髪長い先輩と会話をする
…誰かこの人のフルネームを教えてください
「虹村への用はバレンタインか?」
『はい』
「あいつばっかもらってずるいよなー」
『…先輩、もらってないんですか?』
「そうだよ」
『あ、じゃあこれどうぞ
多めに持ってきたんで、多分足りると思います』
「マジ!?ありがと!」
紙袋からラッピングされたものを取り出し渡す
そうすると先輩は開けて食べ始めた
目の前で食べられるってかなり抵抗いる…かも
「何食べてんだよ」
『あ、虹村先輩』
「さっき#NAME2#さんからバレンタインにってもらったやつ」
『虹村先輩のもありますよ
はい。どうぞ』
「…サンキュ」
虹村先輩にも同じくラッピングされたものを渡す
それに対して虹村先輩は顔を少々赤く染めながらお礼を行ってきた