第88章 初詣
「あ、俺中吉ッス」
「俺小吉だわ」
「私もきーちゃんと同じで中吉」
「俺は吉だね」
『あたし末吉』
おみくじの結果をそれぞれが述べていく
ちなみに大吉よりも吉の方がおみくじ的にはいいらしいので、さすがは征十郎としか言いようがない
『テツヤは何だった?』
「…末半吉、です」
「…中途半端ッスね」
『とりあえず、おみくじ結びに行く?』
「そうします」
テツヤのおみくじが良いのか悪いのかが分からないのでとりあえずみんなで結びに行く
そこで今度はあやつに会った
ほらあやつだよ。信者の緑色の
『緑間、…あけおめ』
「明けましておめでとうなのだよ」
「明けましておめでとうございます
緑間くんも結びに来ていると言うことは、悪かったんですか?」
「…凶なのだよ」
「緑間っち凶なんスか!?」
「利き手とは逆の手でおみくじを結ぶと凶が吉に変わると言われているから結んでいるところなのだよ
だが…」
「ミドリン不器用だもんね!」
『さつき、オブラートに包もう
オブラートな』
さつきの言葉をとりあえずフォロー…?して未だにおみくじを結べていない緑間へと近づく
そこで利き手とは逆の手でおみくじを結ぶのを手伝う
「…礼を言うのだよ」
『これで吉なったんでしょ?幸せ、半分こね』
緑間に笑って見せると顔を背けて、もちろんなのだよ。と呟かれた
…まあ、こんな態度でもいいか