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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第49章 合宿2日目





「…テツ君?可愛い!」

『やっぱり?童顔のせいかテツヤと征十郎がすごい似合っててさ』

「名前ちゃんがやったの?!こんなテツ君みられるなんて…」

『…涼しくなるからやっただけであって、可愛くなるからやったわけじゃないよ』

「だって可愛いもん!」

「名前っちも暑いんでしょ?髪まとめてあげるっス!」

『ん、よろしく』


まだ5月なのにこの暑さはキツいな。と考えると全中辺りがどんな暑さなのか不安になって来て小さく溜め息を吐く

後ろでは涼太がひたすらあたしの髪を梳かしていて、少し頭が引っ張られた


「やっぱり名前っちの髪サラサラっスね~」

『そりゃどうも』

「サラサラ過ぎて髪触るのが楽しいっス!ずっと触ってちゃダメっスか?」

『ストーカーで訴える』

「黄瀬君気持ち悪いです」

「きもちわるーい」

「訴えられてもおかしくないのだよ」

「気分は良くないな」

「何スかこの言われよう!妙に傷付くんスけど!?」

『自業自得』

「みんなオレにだけ厳しい…」


早く髪結んでよと涼太に笑いながら急がすと「はいっス!」と返事をしてまた髪を梳かし始める

後ろからは鼻歌まで聞こえてきて、そんなにあたしの髪をいじるのは楽しいのかと疑問が浮かんだ
…別にいじられるのが嫌ってわけじゃないけど


「できた!可愛いっス!」

『…重い』

「…さすが黄瀬君ですね。コピーが得意なだけあります」

「名前ちん可愛い~」

「悪くないのだよ」

「名前ちゃんすっごく可愛いよ!テツ君みたい!」

「よく似合っているよ」

『待ってテツヤみたい?あたしどんな髪型してんの?』

「ゆる~いお団子を作ったんスよ大人可愛く!
この間一緒に仕事した女の子がやってて、名前っちにやって欲しかったんス!」

『勝手にやられたが正解だけどね。でも褒められて悪い気は…しない』


ポツリと俯いて呟くと、キャーキャー騒いでいたさつきまで静かになった

何かマズいことを言ったのかと自分が放った言葉を思い出していると横から衝撃が走る






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