第88章 初詣
『そこで紫原に会った』
「あけおめ~」
「紫原くん、明けましておめでとうございます」
「あけおめ、紫原」
「あけおめッス!紫原っち!」
「おめでとうムッくん!」
『この調子だと征十郎と緑間にも会いそうな気がしてきた…』
ふと脳裏に浮かんだことをポツリと呟くと、聞こえたのかテツヤが苦笑いしていた
先ほどのメンツに紫原が足されて、並び中へと歩いていく
…涼太はあたしにくっついてるけど
『…あれ』
「どうしたの~?」
『あそこに、赤髪の男がいるんだけど…』
「火神か!?」
『いやそんなゴツくない』
「じゃあ赤司くんですか?」
『多分…』
大勢の人の間から赤い髪の人が見えて、その隙間を縫うように進んでいくと征十郎が居た
…赤髪って目立つよね