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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第49章 合宿2日目





『…本当なんでだろ』

「ラッキーアイテムだからなのだよ」

『側に居ろってそういうこと!?』

「緑間君、持てるものは持って走ってますもんね」

「苗字も持って走ってやればいいんじゃね?」

『せめて抱えるって言って』

「それではペースが落ちるのだよ」

『…悪かったな体重が重くて』

「名前っち軽いっスよ!」

『はいはいアリガトナー』


走りながらでも余裕そうな彼らにそのまま着いて走るが流石に疲れてくる

何周走るんだっけ、ていうか今何周だっけと考えていると同じことをテツヤも考えていたのか問いかけた


「赤司君。あと何周ですか?」

「7周くらいかな」

『殺す気か』

「これでもいつも走るときよりは少ないんだが」

「いつもは20周くらいだもんね~」

『…そりゃテツヤ寝るわな』


少し後ろを走っているテツヤをチラリと見ると息を切らしており、熱中症にならなきゃいいなと思った

水分補給も塩分補給もさせてるから大丈夫だとは思うけど、不安ではある

ようやく終わると既に汗だく。タオルで汗を拭い、首に張り付いた髪を手で1つに束ねると涼しい

自分が作ったドリンクに安らぎを感じていると、男子の割に長い紫原の髪も首に張り付いているのが見える


『暑…汗やば…』

「もうすぐ夏っスから仕方ないっスよ」

「紫原のその髪暑苦しいのだよ」

「え~、ミドちんひど~」

『結んであげよっか?』

「え、いいの~?よろしくー」


確かポケットの中にピンとか色々入ってたよなぁとカバンのポケットを探ると、いつのものかわからなヘアゴムとピンとかが入っていた

しゃがむ紫原の後ろに立って彼の髪を1つに束ねていると、征十郎がドリンクを飲みながらこちらを見ている


「名前の髪も暑そうだね」

『暑い』

「結んだらどうっスか?オレ結ぶっスよ」

『…そうしようかな』

「さっちんは1つに結んでるよね~」

『あれ重い』

「量多いっスもんね」

「お団子似合いそ~」

「お団子姿は見たことないな…」

『お団子も重い』

「そうなんですか?」


話しながら紫原の髪をまとめゴムで束ねる。細めのがあってよかったと思いながら完成したそれを見て、ついでにおでこもあげとくかとちょんまげと作る

満足したあたしは目の前の彼の背中を叩いた






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