第49章 合宿2日目
『…おはよう緑間。暗いけどどうしたの?』
「ラッキーアイテムがないのだよ…」
「おは朝ですか」
「そのラッキーアイテムは何なの~?」
「オレンジ色の髪の女の子なのだよ…ハッ苗字!」
『…嫌な予感しかしないんだけど』
「今日1日オレの側に居るのだよ」
『え、嫌だ』
「名前っちをラッキーアイテムにするなんて許さないっス!」
「頼むのだよ苗字!」
『えー…いやこういうことも監督の役目なのか?うーん…貸し1ね』
「いいんですか?」
『座ったりしとけばいいんでしょ』
まあラッキーアイテムになれる経験なんてなかなかないし、緑間が練習に参加できないよりマシだと考える
そんな彼はラッキーアイテムを獲得できたことにより安堵の溜め息を吐いていた
『代わりに緑間の髪触らせて』
「なぜだ」
『触らせてくれなきゃラッキーアイテムにならないぞ』
そう言うと彼はしょうがなさそうに「好きにしろ」とそっぽを向く
他のみんなみたいに頭を下げてくれないので仕方なく他の人より腕を伸ばし触る
「オレも緑間っちの髪さーわろ」
「黄瀬に許可は出してないのだよ」
「オレの名前っち貸し出すんスよ!いいじゃないスか!」
『いや意味わかんないし』
特にヘアセットもしていない彼の髪は予想通りの触り心地だったので何往復かさせた後、腕を戻す
そもそもなんでこんな話になったのか、経緯を話しながらみんなで朝食を食べた