第7章 遊園地
食事を終え片付けをし表に出てマップを確認していると、さつきが何かを指差してくる
「名前ちゃん!一緒にメリーゴーランド乗ろうよ!」
『いいよー!2人乗りできるの?』
「かぼちゃの馬車があるの!あれ2人で乗りたいなあって」
『乗ろう。絶対』
可愛いさつきからのお願いにより、次はメリーゴーランドに乗ることに決まる
年頃の男子だし「待っててもいいよ」といったのだが、意外と乗り気に乗ってきてくれた
「オレ1番でけえ馬に乗る」
「大ちゃんはそうだと思ってたよ」
『征十郎白馬乗って。お願い』
「構わないよ」
そう言って彼は白馬にまたがる。乗馬が趣味のせいか普通に似合っているし様になっているが、これは面白いと思わず写真を撮ってしまう
そんなことをしていると緑間が征十郎の近くの馬にまたがった。ついでにと彼の写真も撮った
「オレこれにしよ~」
「ムッくん待って、何それ、お菓子の家?」
『お菓子の家回るの?どういうこと?』
あまりみたことないものに驚きつつもさつきと一緒に馬車に乗り込み、回り始めるのを雑談しながら待つ
回り始めると、小さい子でもないのにはしゃいでしまった
「名前ちゃんは赤司君と付き合ってるんじゃないの?」
『なぜにそうなった?』
「いつも一緒に帰ってるからみんなそうなのかなって噂してて」
『それ言ったらさつきだって青峰とそうじゃない?』
「大ちゃんと?ないなーい」
『それと一緒だよ』
理解したのか「そっかーそうだよねー」と言いながら笑っている
かぼちゃの馬車は上下に動き、時たま馬にまたがっている彼らの姿も扉から覗き見ることが出来た
そんな彼らはいつも見ている顔より幼く、難しい顔もせずに笑っている
「またみんなで遊園地来れるといいね」
『そうだね』
「来年の帝光祭また遊園地のチケットにしてくれないかなー」
残念ながら違うことと彼女が黒子とペアを組むこと、誰が勝つまで知っているのであえて何も言わなかった
そうこう話している内にメリーゴーランドは止まる
一気に降りると混雑してしまうのでみんなが降りてからさつきと2人、かぼちゃの馬車から降りた