第9章 遊園地とは
征十郎の案で順番を変えてみる
その結果、青峰のカードはあたしが引くことになったのだが
『んーと、』
先程、さつきからババを引いたらしい青峰は、ババらしきカードをガン見しているため、どれが違うのかと丸分かりだ
…征十郎の言ってたこと、間違ってなかったな
バーゲンダッツを奢るのは青峰で間違いなさそうだ
ひょいとババではないカードを引いて、緑間の方を向く(あたしのカードを引くのが緑間だからね)
「今日の蟹座のラッキーナンバーは2なのだよ!
ずばり俺は左利きだから左から2番目を引くのだよ」
・・・メガネ上げ直しながら言うほどカッコいい台詞じゃなくない?
『そんなこと知らないから早く引くのだよ』
「真似するな #NAME2#」
あ、8持ってかれた
なーんか8は持っていかれたくなかったんだけど、まあいっか
そしてその8らしきカードを紫原も引き、それを残り2枚だった征十郎が8を揃えた
『(持っていかれたくなかった理由それか!)』
と、心の中で1人自己完結を行っていると
8を揃えたことにより、残り1枚になった征十郎のカードをさつきが引き、征十郎の1位が確定された
「あがりだ」
征十郎は、凛とした声で呟いた