第87章 正月休み
「もう俺、#NAME1#っちの家に泊まりたいッス!」
『迷惑だアホ』
「じゃあ毎日俺とデートッス!」
『無理』
「なんでッスか!」
「黄瀬ちーん、俺もそれはないと思う~」
『ほら、紫原も言ってるじゃん』
「紫原っち!
お菓子あげるからこっちについてほしいッス!」
「#NAME1#ちんから奪ったからいらな~い」
『いつのまにチョコを!
あとで食べようと思ったのに~』
仕方なく溜め息を吐いてポケットを探っていると、唯一奪われなかったのかチョコレートが1粒残っていた
それを銀紙から出してつまんで口に入れると甘さが広がった
『ポケットに入れてたせいか、少し溶けてる…』
「紫原っち餌付けするなんてずるいッス!」
『え、紫原に盗まれただけなんだけど』
「紫原っち味方とか最強じゃないッスか!」
『いや征十郎のが最強だと思うけど
そう思うでしょ紫ば、ら…』
ふと紫原の方を見ると、あたしの指についていたチョコをペロリと舐めていた
…腕に違和感あったの、それか