第87章 正月休み
「監督、主将ー!、月バスの取材来てますよー」
『はーい、すぐ行くー!』
「ちょっと行ってくる
このまま練習続けていてくれ」
聖母という異名に治癒の眼という能力名がついたりバスに酔ったりしてからほぼ1ヶ月、冬休みに入った
前よりも多く雑誌の取材が来るほど、元々有名だった帝光中バスケ部はさらに有名になっていた
「本日はお忙しいところすみません
えっと、まず主将の方から取材させていただくんですけれども…」
ちなみにあたしが監督ということも月バスのおかげでだいぶ広がってくれた
そのおかげで歩いているとバスケ部らしき人達から謎の視線を送られるけど
「じゃあ次に、聖母さんに質問なんですけど…」
『…いや聖母じゃないんですけど』
しかも、涼太が取材を受けたときに聖母のことを言ったらそれまで広まった
おかげで『帝光の女監督=聖母』という式が立っているらしい
「じゃああと少し、練習風景撮らせて頂いて大丈夫ですか?」
『大丈夫…だよね?』
「特に問題はない」
『らしいので、大丈夫です』
取材の人達を案内し、征十郎は練習に戻らせてあたしも体調管理チェックに戻る
…まあ、見たところ全員問題なさそうなんだけれども
大輝も紫原も相変わらず練習に参加しているし、涼太は大輝のコピーをしようと一生懸命だ
テツヤと緑間に征十郎も何も変わらない
「監督、正月休み明けの部活は…」
『4日から
一応部の予定プリントに書いてあると思う』
「あ、ありがとうございます!」
様になってきたかなぁと少し心配してから、帰ると言う取材に来た人にあいさつする
…正月休みか