• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第48章 最後の合宿





「名前さん本当にお母さんみたいですね」

『またその話』

「オレはどちらかと姉みたいだと言っているけどね」

『いつも言ってるけど頼りない姉としっかり者の弟なんで』

「どっちにしても年上ですね」

「オレも名前ちんの弟になるー」

『もういらんて』

「名前は十分頼れるよ」


綺麗な造作で、恥ずかしげもなく言ってくれると思いながらデザートを完食する

少し前と違って広い空間はとても静かで本当に同じ空間なのか疑問に思ってしまうほど


「片づけをして寝ようか」

「名前さんお風呂まだですもんね」

『うん。終わったらゆっくり入ってくるよ』

「そういうところ家事終わった主婦みたいですね」

『その話題終わったと思ってたんだけどな』


片づけを始めると倒れていたメンバーも目を覚ます

そりゃ毒が入っているわけじゃないから起きるのは当然なのだが、むしろ毒が入っていないのに料理で人を倒せるのもある意味才能なんじゃないかと気が付いた

才能だとしても何に活かせるのかは分からないが


「あ…生きてるのかオレ…」

「重!ちょっと!青峰っち重い!」

「はっ…オレは何をしていたのだよ」

『ほら、食べな』


そう言いながら起き上がった彼らにあたしが作ったデザートを渡すと一瞬「本物…?」という顔をしたが横にいる征十郎の表情を見て安心したのか彼らは受け取る


「名前っち…!好き!」

「そりゃあハズレ引いてやったんだからこれくらいなきゃな」

「感謝するのだよ」


そうして肝試しであるデザートの当たり争奪戦は幕を閉じ、同時に合宿1日目は幕を閉じる

ちなみにさつきにはハズレとして扱ったことは伝えにくいので内緒にしておけと部員みんなの口を封じておいた





/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp