• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第86章 ヒーリング・アイ








あたしの言うことに疑問を持ったのか、頭上にクエスチョンマークを浮かべる紫原

自分のことなのに、気づいてないのか?
それとも、あたしを疑っているのか…




「別に俺、膝痛くないんだけど~」


『いや、あたしもよく分からないんだけど…紫原の膝の数値が、悪く見えるんだよね』


「…紫原くんの、数値ですか?」


『うん。何でだろうね
やっぱり何か髪とか眼とかと、関係あるのかなぁ…』



くるくるとオレンジ色の髪をいじりながら呟くと、テツヤはなぜかあたしの頭に手を置いた

そしてなでなでと撫で始めた




「#NAME1#さんの眼なら恐らく偽りは無いと思います
紫原くん。とりあえず練習はストレッチだけにしてみませんか?」


「…言われなくてもそうするつもりだったし」


「なら大丈夫ですね」


『…テツヤ、ありがと』


「いえ、大丈夫ですよ」



相変わらずあたしの頭を撫でるテツヤ

その感覚が妙に嬉しく恥ずかしく、くすぐったかった




「監督、バスに乗るため人数確認を」


『あ、全員いますよ
確認しました』


「…今か?」


『今です
えーっと、バス乗るから1列に並んでー
征十郎はあたしの隣だけど、いい?』


「構わないよ」


『じゃあよし、どんどん中入ってー』



選手達に指示をして、バスの中へと入ってもらう

…何かこんなとこだけ、監督みたいだよね












/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp