第86章 ヒーリング・アイ
「治癒ッス!」
『「「…治癒?」」』
「赤司っち!
治癒って英語で何て言うんスか!?」
「…ヒーリングだが」
「じゃあ、治癒の眼って書いてヒーリングアイッス!」
『…ヒーリングアイ?治癒の眼?』
「そうッス!」
『治癒の眼、ねぇ…』
顎に手を当てて自分の眼を集中させてみる
そうすると今まで見えなかった数値や怪我しそうな部位、疲れている部位まで見え始めた
…ん?何か色々と進化してない?
『え、あ、えっと…』
「…#NAME1#っち?」
『目が、進化してる』
「あ?メガ進化…? 」
『目が進化!』
「メガ進化だろ」
『大輝はもう置いといて、とりあえず能力的なのが進化したっぽい』
「本当!?
#NAME1#ちゃんすごい!」
『ありがとさつき
でさ、紫原になんだけど』
「ん~、なにー?」
『少しの間、練習はストレッチだけにしてね
このまま練習を続けたら成長痛が起こるからさ』
涼太が命名した治癒の眼により分かったのは、紫原の膝の負担がすごいこと
高校の準々決勝で跳べなくなるのもあったけど…ここでもあったのか
治癒の眼を使うのをやめて普通に見るのみの機能に戻す
…うん。やっぱ目が進化してるわ