第47章 平穏の終わり
「楽しみっスね!修学旅行!」
「テツ君と同じ班になれて幸せ…」
「ボクも皆さんと一緒になれて嬉しいです」
「知らない人じゃないからラッキ〜」
『いやでも8人同じ班に普通なる?』
どんな確率だと思いながら修学旅行は5月後半、その前にゴールデンウィークがあり、先ほど思い出した合宿があるのだ
『修学旅行の前に合宿があるよね』
「…来月は忙しいのだよ」
「合宿に修学旅行、それに帝光祭の準備…生徒会のみなさんはもっと大変なんでしょうね」
『去年の会計よりかは楽だと思うよ』
「ぶっ倒れてたもんな」
「運んだのオレだし~」
『ごめんって』
会話に参加しなくとも話は進んでいく
今年の合宿でも肝試しやろうかなーと思いながらお化け役を誰にしようか
ふと、肝試しと言えば良い案があるかもしれないと、テツヤを見ながら思いついたことを膨らませていく
「名前さん、悪い顔になってますよ」
『え』
「何か企んでる顔です」
『まさか、企んでるわけないじゃん』
「そのまさかが怪しいのだよ」
『…まあいいや。征十郎、さつき、後で合宿の話あるから』
「待て苗字!それ嫌な予感しかしねぇんだけど!?」
「オレも~」
「名前っち、何する気なんスか?」
『肝試し』
修学旅行の話題のはずがなぜこうなったんだろうと笑いながらみんなとの話題に花を咲かせLHRの時間は過ぎ去っていった