第47章 平穏の終わり
「あっさりと決まってしまったね、どこに行きたいか大まかにでも決めようか」
「京都つってもなー…オレ土産さえ買えればいいわ」
「オレは甘いもの食べた~い」
「ボクはスポーツの神様の居る神社に行きたいです」
「オレは学問なのだよ」
「オレは恋愛成就がいいっス!」
「私も!」
『あたしは厄除けしたい』
このメンバーが揃うことは嬉しいが呪われているのではないかとも考える
それに彼らがあと半年バラバラになるのも防ぎたい
これは心願成就なのか?とも思ったが、まあいいかと考えを捨てる
バラバラな意見を紙にメモしていく征十郎がおり、少し考え込んだ後口を開いた
「こういうルートはどうだい?
北野天満宮から白峯神社、 そこから平安神宮へ、八坂神社、清水寺、地主神社というルートは」
「…どれがどれなんスか?」
「北野天満宮は学問で、平安神宮と八坂神社は厄除けなのだよ」
「白峯寺は球技上達、清水寺は恋愛、学業、延命長寿などだね
その清水寺の上には地主神社という神社があってね、それが縁結びだよ」
「赤司君すごい!」
『全国の神社とお寺のこと覚えてるの?』
「球技上達…バスケにぴったりです!」
「赤ちーん、甘いものは~?」
『あ、それなら清水寺までの道に抹茶のお店とかがあるよ。それにお土産屋もかなり』
「お菓子たくさんあるならオレ何でもいいやー」
「赤司っちが行ってもないのになんでそんな知ってんのかが謎なんスけど…」
「いいじゃないきーちゃん!縁結びだよ!」
『…縁結びねぇ』
関係のないことだなと楽しそうにしている横にいるさつきと涼太を見る
修学旅行もあるが、その前にバスケ部では合宿が待っている。それもあたしは楽しみだなと背もたれに寄り掛かった