第47章 平穏の終わり
「オレ名前っちと同じ班がいいっス!」
『拒否、早く引いて』
「お願い!テツ君と同じ班!」
どうせ前にいるあたし達は最後に引くのでくじを引く様子を見る
口に出せば叶うのかと思いながら最後の人が引いたのを確認し、あたし達もそれぞれくじを引いた
「じゃあそれぞれ班のところに行って、係とか決めてくれ」
『行きたい場所でも良いよ。自由行動は京都だからねー』
「赤司、苗字は何班なのだよ」
『6』
「6班だが」
「…同じなのだよ」
『はぁ!?』
「名前、とりあえず行こうか」
運命を決めた6班という紙と共に自分で黒板に記入した指定され場所へ行くと、そこにはまた逃走したくなるようなメンバーが揃っていた
「名前っち!同じ班なんスか!?やった!」
「おー、お前らも同じ班なのか」
「本当だ~これなら名前覚えなくて済むー」
「…ボク的には不安なんですが」
「そうだよ青峰君!テツ君を困らすようなことしないでよね!」
『…緑間』
「う、運命なのだよ」
『ならあたしは運命を呪うぞ、というよりも怨む』
どうして他の班は女子が3人いるのにと考えるが、この気心知れたメンツで行けるのなら悪くない
今更どうすることも出来ないのでさつきの隣に座る
「とりあえず、班長は赤司だろー?」
「青峰、急に話を始めるな」
「オレは構わないが、他はいいのかい?」
「むしろ生徒会長やってバスケ部の主将やって班長やらない方が違和感すごいんだけどー」
『…まあ、そうだよね』
紫原の言葉に征十郎以外の全員が頷き、それならとどんどん話を進めていく
ただ班長以外やることなんてないだろうと適当に決めていき、あたしの役割は適材適所の保健係となった