第82章 運命を変えよう
その何週間か後、大輝は連れずに1人でバスケのゴールがある公園へ来ていた
恐らくここに、火神がいるはずなんだけど…
『(あ、いた)』
火神が放ったボールはきれいにゴールをくぐった
…よし、話しかけようかな
『こんばんは、火神大我くん…だよね?』
「あ、そうだけど…なんの用だよ」
『日本のバスケに呆れてるんでしょ?
だからね、ある人と1on1してほしいの』
「…1on1?
何でんなことしなきゃなんねーんだよ」
『現段階では、火神くんより彼の方が強い
それでも…やりたくない?』
「…ハッ、いいぜ受けてやんよ」
『じゃあ、1つお願いがあるんだけど』
「…まだあんのかよ」
『中学生の時点では、バスケ部やクラブチームに入らないでもらえるかな』
「…元々あんな低レベルなのに入る気ねぇよ」
『じゃあいいや
また明日、彼を連れてここに来るよ』
明日同じ時間にここに居てね?と言い携帯のアドレスを書いた紙を火神に渡す
火神のアドレスも一応知っておきたいけど…まあいいか
『じゃ、また明日』
「ああ…逃げんじゃねーぞ」