第82章 運命を変えよう
涼太の声が体育館全体に響き、選手もマネージャーも動きをピタリと止めてこちらを疑視していた
…この付き合うはどっちの付き合うだ?
『出かけるの付き合うならいいけど、恋人の付き合うは却下で』
「で、出かけるの付き合うッス!」
『ならいいよ』
「…黄瀬くん、ドンマイです」
「俺…不憫ッス…」
どこかガックリとしている様子の涼太を見ながら、とりあえず溜め息を吐いておく
…不憫か不憫じゃないかは置いといて、とりあえず話させてよ
「ところで、なんで黄瀬くんなんですか?」
『えーっと、涼太の得意なことは?』
「コピーです」
『大輝は俺に勝てるのは俺だけだ。って言ったんだよね』
「はい」
『涼太が大輝をコピーすれば…どうなる?』
「青峰っちの相手が…青峰っちになるッス…」
『そう。だからかな』
うん。これも涼太が原作で言ってたのの受け売りなんだけど…仕方ないよね本当
『さて、屋上行こうか
色々と大輝に言いたいこともあるし』
「…言いたいこと?」
『と言うより、一発殴りたい』
「…#NAME1#っち、物騒ッス」
『体罰にならない程度にするから』
「(青峰っちドンマイッス!)」
涼太が心で思っていることが分かった気がして、とりあえず腹に軽く一発入れた
顔じゃないだけ良いと思え←