第47章 平穏の終わり
さくらがヒラヒラ舞う校庭を進み、クラス表が貼り出されている場所に立つ
去年は紫原と一緒だったが今年は1人、意外と自分の名前がすぐに見つかったので他のメンバーは確認せずクラスへ向かい、到着するとといきなり黄色いのが飛び付いてきた
『…朝から元気だなあ』
「名前っち!同じクラスっスよ!しかも3年間連続!」
『は、はぁ…』
「これはもう運命っスよ!このまま高校も一緒に行くべきっス!」
『行かない』
今年もこういう日々が続くのかと考えながら涼太を引きはがそうと格闘していると、視界の端でピンク色の長い髪が揺れ、影の薄い何かが駆け寄ってくる
「名前ちゃん!」
「おはようございます。名前さん」
「同じクラスだよ!しかもテツ君も一緒!」
『え、同じクラス初めてだね。よろしく』
喜びのせいなのかいつもより涼太の腕の力が強く振りほどけなく困っていると、出入り口で邪魔になっているのか後ろから声がかかる
「おい、通るのに邪魔なのだよ」
『…緑間!』
「な、苗字!?黄瀬に桃井に黒子!!」
「おはようっス!緑間っち!」
「おはようミドリン!」
「おはようございます。緑間君」
『ほら涼太、離して』
邪魔になっているなら仕方ないと言った顔をした涼太に離してもらい、自分の席に座る
そう言えばテツヤとさつきは3年の時別のクラスじゃなかったっけ?と思い出したが結果が全てだ
まだ現れていない残り3人が気になり問いかける