第81章 新しい監督です
また帝光中を抜け出し走り回ってテツヤを探す
しばらくすると、雨に当たって俯いている彼を見つけた
その頬には雨とは別の水が目から溢れている
『テツヤ』
「#NAME1#さん、僕は青峰くんを…」
『よしよしテツヤ大丈夫だよ
テツヤはちゃんと話せたでしょ?』
「はい、けど」
『ほらテツヤ、おいで
肩貸してあげるよ』
そう言った瞬間にテツヤが飛び込んできた
んー、前はあたしの方が大きかったけども抜かされちゃったかなぁ
『…大輝のことは、あたしに任せてくれないかな』
「#NAME1#さんにですか…?」
『でも、あたしの力だけじゃ足りないから少し力を貸してほしい』
「それで…青峰くんを救えますか?」
『かなり自信はあるよ』
「…なら、#NAME1#さんと一緒にがんばります」
『おう、じゃあ帝光中戻ろ!』
「…はい!」
そう言ったテツヤの手を握り、行きとは違って歩いて帰る
たまには雨に当たるのも、悪くない