第80章 マネージャー辞めます
体育祭が終わって一段落!という訳にはいかず、今日も変わらず帝光バスケ部は練習中
今はミニゲーム中で大輝とこの間2軍から上がってきた7番の男の子(7番くんと命名)の一騎討ちなのだが…
「あっ」
大輝のどこか真剣さが足りない状態で抜き、紫原へとパスした
「おおっ、だがヘルプも早い!」
「………」
「うおっ!?」
「うおお、ナイッシュー」
「あの巨体でなんつー動きだ」
「ちょっ…紫原っち、今のスピン相当早くないッスか?」
「んー…そう?
テキトーにやっただけだけど…けどなんかー…力が湧いてしょーがないんだよね~
本気出したらつい味方でもヒネリつぶしちゃうかもしんない」
「……へぇ」
その光景を見ている征十郎は何かを思い悩んでいるようだった
それに対し7番くんに話しかける大輝
返答が気に入らなかったのか、舌打ちをして練習を再開し始めた
その後の練習もどこか不穏な空気が流れており、あたしはどうすれば良いのか分からなくなった