第79章 体育祭しましょ
『征十郎』
「なんだい?」
『そろそろ周りからの目が痛いんだけど』
「仕方ないね」
『いやさすがに5分も抱き締められると暑いわ』
パタパタと手であおぎながら作業を続ける
しばらくすると結果が完全に出て、征十郎がいる組が1位で納得した
ちなみに2位の組は赤組で、あたしがいる組だ
『つっかれたぁー』
「次にダンスがあるんだが…#NAME1#は出ないのかい?」
『生徒会の仕事で出ないって言っちゃった』
「…出たくなかっただけだろう?」
『人前で踊るのは避けたい』
「1人だったら良いのかい?」
『…さぁ』
曖昧な返事をしつつ、目の前で始まっているダンスを見る
ちなみに征十郎も音楽担当なので不参加だ
『去年、踊ったなぁ…懐かしい』
「…最近#NAME1#は思い出す素振りをよくしてないかい?」
『…思い出す?』
確かに原作を思い出したりはしているけど…そんな目立つほどしてたかなぁ
「それよりいいのかい?
次の競技、リレーなんだが」
『あ、準備してくる!』
…やっぱ観察能力、高いなぁと思いつつ歩いてリレーの準備をするために赤組の集合場所を目指す
その時にも、原作のことを思い出していた