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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第45章 これってそういう意味?





そんな日の昼休み、涼太と紫原と話していると出入口がやけに騒がしい

生徒会の何かで征十郎が迎えに来たかと様子を見ていると、苗字と違う黒い瞳と視線がぶつかり、気がついた彼は片手を上げこちらに歩いくる


「おう、苗字」

「キャプテーン!なんか久しぶりっスね」

「何しに来たの~?」

「敬語つかえ敬語、おら苗字お返し」

『ありがとうございます。あれ、2つ?』

「こっちはオレから、こっちはアイツから」

『あ、先輩から…わざわざすみません…』


虹村先輩のお返しの中身は封がされてて見えないが、もう1つは馴染みのあるお店のクッキーだった

ああ良かったお返しにはちょうどいいと安心し机に置くと、彼は涼太の隣に座る


「まだ学校来てんのー?」

「卒業式の予行練習があんだよ」

「ってことは午前中で終わりっスか?いいなー」

「オレはまだ来年もバスケが出来るお前らの方がうらやましいけどな」

「?すればいーじゃん、アメリカで」

「アホ、全中は出れねえだろうが」


元バスケ部主将の虹村先輩が来たからか周りの女子だけでなく他クラスまで来てざわつく

そんな環境を居心地いいとは思わなかったのか、照れ隠しに涼太の頭をガシガシと荒らしながら彼は立ち上がった


「なんスかー!やめてほしいっス!」

「じゃあ渡したからな」

『ありがとうございます。先輩にもよろしく伝えてくださいね』

「おう」


去っていく彼はまだお返しらしきものを持っている

そう言えば抱えるほどもらっていたんだっけとちょうど1ヶ月前の記憶を呼び起こす

全員に返すだなんて律儀だなと考えたが、返ってこなかったらあたしとて怒っていただろう







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