• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第45章 これってそういう意味?





練習にはパラパラと人が集まって来るが、1ヶ月前のような浮ついた感じはない

もらうだけの人はいいなあと思いながら集合時間になるのを待っていると、紫原が紙袋を持って現れる


「おはよー名前ちん、これお返し」

『…チョコくれたのに?』

「2個くれたからあげるー」

『紫原…!そういうところちゃんとしてるのね!』

「どういう意味だし」


喜びながら受け取るとチョコ味のパウンドケーキが入っている

あの時にもチョコをもらったのにいいのだろうかと思いながら「ありがとう」とお礼を言ったところで開始3分前となった

そろそろ準備するかと紫原からもらった紙袋をボールが当たらないように端に置くと、1つに束ねたピンクの髪を揺らしながらさつきが大輝を引っ張って走ってくる


「名前ちゃんおはよう!今年も青峰君連れて来たよ!」

『おはよう。いや部活なんだからちゃんと来て』

「今日サボろうとしてるんだもん、許せないよ」

『何だってマイちゃんの写真集燃やすぞ』

「来たんだからいいじゃねーか!おら、やるよ」

『いや態度…ありがとう』


彼が来たくなかったのはこのせいなのか、大輝から受け取ったのはタオルハンカチとお菓子のセットだった

何か気になったのか涼太も駆け寄ってきて「オレのマカロンが1番っスね」と笑っていたが、こういうのは気持ちが大事なので優劣つける気は全くない






/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp