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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第45章 これってそういう意味?





1ヶ月後、今度は白いハートや青いハートがスーパーやコンビニに飾り付けされているが、バレンタインに比べると規模も小さく世間の盛り上がりの違いがよくわかる

こりゃみんな忘れてるかもなあと思いながらと着替えようと更衣室に向かっている途中、後ろから声をかけられる


「名前さん、おはようございます」

『おはよテツヤ』

「すみませんいきなり、これバレンタインのお返しです」

『テツヤありがと~!』

「いえ、口に合うといいんですが…」


彼は覚えてくれてると信じていた。裏切られなくて良かったと、彼の手から渡されたのは可愛い水色のリボンで包まれたカップケーキが入っている

綺麗な丸ではなく少し歪な丸に焼かれたそれは、手作りなのだろうか


『これ手作り?』

「はい。祖母と一緒に作りました」

『しかもおばあちゃんといっしょに作ったの?なんていい子…!』


涙を拭うような素振りを見せて喜んでいるとテツヤの後ろから手を振る何かが猛スピードで何かが走ってくる

まったく朝から元気だなと、テツヤと顔を見合わせ溜め息を吐いた


『行こうテツヤ』

「そうですね」

「ヒドッ!置いてかないで!」

『いやはっや、全力で来たでしょ』

「もちろんっス!はいこれバレンタインのお返し持ってきたっスよー!」

『今年は何くれるんだろう』

「じゃーん!前一緒に行ったお店のマカロンっス!」

『おお、いいセンス』

「本当はネックレスとか指輪とかあげたかったんスけどねえ…」

『重いわ』


さすがにアクセサリーやめてほしいと考えながら中を見ると色とりどりのマカロンが入っている

彼が言っていたアクセサリー程ではないが安いものではないだろう

だがただのトリュフがマカロンになって申し訳ないなと思いながら受け取って更衣室に向かった






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