第79章 体育祭しましょ
『お題借りてきました!』
「こちらはどちらのお父さんですか?」
『せ…赤司くんのお父さんです』
〈赤司様のお父さん!〉
〈あ、挨拶しなきゃ!〉
…結婚でもするのかおい
心の中で突っ込みしつつ、審査する人からの許可を得たために、征十郎のお父さんにお礼を言う
『ありがとうございます助かりました』
「大したことない
それより…次は征十郎の番か…」
『お題がどうなるか、楽しみですよね』
でも征十郎、クイズ研のスタンプラリーでは赤い髪の人だったし、去年は部長or副部長だったし…無双伝説しかないんだけど
パンッと音が鳴り、走り出すキセキ+影
さすがと言うべきなのか…とても速い
「…生徒会の人か」
軽々しく1位を取った征十郎はそう呟いてゴールへと向かった
マジで無双伝説しかないんだけれども…
そして次に来たのは大輝で、お題は教科書らしくどこかへ走っていった
「征十郎は何も借りなかったようだな…」
『それも彼のいいところですから…多分』
その次に来たのは涼太、お題は少し難題である2千円札らしく大輝と同じくどこかへと走っていった
さらにその次に来たのは緑間、お題はコンタクトレンズ、眼鏡なら良かったのにねー
「お菓子ー!」
そう言ってどこかへと走っていったのは紫原
…好きなものがお題で良かったね、うん
まあラストはテツヤな訳で、パラリと中を見るとゴールへと向かった
まさかの黒子無双とか、ないよね…?
「すみません
お題の紙が白紙だったんですけど…」
『テツヤ…』
別の意味ですごいわ本当
そんなところまで影薄いのと何か関係してるのか考えるほどにだ
「じゃあとりあえずゴールで!
黒子くん…?2位です!」
『…運がいいのか?』
「・・・…」
「おら黄瀬!
さっさとどけ!」
「青峰っちが勝手に割り込んできたんじゃないッスか!」
「退いて~」
「退くのだよお前ら!」
その後、ほぼ同じスピードでやって来た残りのキセキ達
紫原なんかは、いつもより速さが全然違う
《残りの人達も全員ゴール!
次は3年の女子ラストでー…》
…本当に、慌ただしい奴ら