第7章 遊園地
「ラッキーアイテムの調達に行くのだよ」
「えー、お菓子が先だしー」
「食べながら向かおうよ、ね」
「しょーがないなー」
「チキン食いてえ、腹減った」
『なんでもいいよ食べながら行こう』
入場すると彼らはやりたいことを言い始めるが、とりあえず腹ごしらえだとさつきと話しながらクレープ屋の方へ歩いていると、隣に青峰が現れる
「なあ苗字、お前絶叫平気か?」
『ええ、どうだろ』
よく考えると見えこっちに来てから遊園地は来たことがないので絶叫に乗ったこともない
乗り物には強いのだろうかと考え悩んでいると、彼に先に決められてしまう
「じゃ、乗ろうぜ」
『…クレープ食べた後でいい?』
「おう。あとでオレ無料優先券取ってくるわ!」
まだ人が並んでいないキッチンカーが何台か停まっており、各々食べたいもののところへと並ぶ
青峰は先ほど言ってた通りチキンへ、征十郎と緑間はとりあえずいいと離れてしまったが、それ以外はクレープの屋台へやってきた
言わずもがな紫原が先頭に並びクレープを頼み、さつきとあたしは注文から若干時間がかかったが受け取ることが出来た
「なんのクレープにしたの~?」
「生クリームとイチゴのやつ」
『シュガーバター』
紫原が信じられないといった目で見てくる
そんな彼の持っているクレープはあたしの持ってる砂糖とバターしかないクレープに対し、やけに体積がある事に気づいた
『紫原、何頼んだの?』
「アーモンドイチゴバナナチョコ生カスタードスペシャル」
『なんかすごそうなのは分かった』
彼はそれをとても幸せそうな表情で口に含んでいく
ちょうど食べ終わった頃に青峰がチキンを食べながら優先券を取ってきたので、まずジェットコースターに乗ることになる