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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第7章 遊園地





青峰は今の所5回中5回ビリになっており、このままでは大出費の危機が迫っている

言い出しっぺの法則ってこういうことなんだろうなと揃ったカードを出しながら考えていた


「青峰、そもそもお前は顔に出やすい。順番を変えたらどうだろう」


征十郎の案で順番を変えてみる。その結果青峰のカードはあたしが引くことになった

先程さつきからババを引いたらしい青峰はババらしきカードをガン見しているため、どれが違うのかと丸分かり。征十郎の言ってたことは間違ってなかった

バーゲンダッツを奢るのは青峰で決まりだと、容赦なくババではないカードを引いて緑間の方を向く


「今日の蟹座のラッキーナンバーは2だ。オレは左利きだから左から2番目を引くのだよ」

『そんなこと知らないから早く引くのだよ』

「真似するな#NAME2#」


そう言って彼は8のカードを持っていく。なんだか引かれたくなかったが、彼が選んだものを持ってくなとは言えない

するとそのままその8は征十郎に渡ったらしく、彼が8を2枚揃える

持っていかれたくなかった理由それか!と納得していると、手札が残り1枚になった征十郎のカードをさつきが引き、征十郎の1位が確定された


「あがりだ」


征十郎が凛とした声で呟いた。順番が変わっても勝てないことに青峰は悔しそうである

そしてその後は緑間が2位であがるとどんどんみんなあがって行き、最終的に残るのはあたしと青峰になった

だがしかし青峰はいまだにババらしきカードをガン見しているため、青峰の手持ち2枚のうちのガン見していない方を取れば勝てる

ということで青峰がガン見していない方のカードを取ってあがると、彼はババを持ったまま頭を抱えて悩みに悩んでいる


「峰ちーん、もう6敗目だよー赤ちんもずっと勝ってるけどさー?」

『最強王と最弱王だね』


征十郎と青峰のことを意味して冗談めかして言うと、征十郎もさつきもクスクス笑いだした

まあちょっとくらい出してあげると口には出さないが着くまでの間そのままトランプを続けた

そんなこんな楽しい時間を過ごしていると遊園地にたどり着く。運転手さんにお礼を言って降り、同じ姿勢で固まった身体を伸ばした

どのゲームを征十郎の勝利だったことは説明するまでもない







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