第77章 3年の引退
「#NAME2#さん、そうやって笑った方が良いよ」
『…さっきの、ですか?』
「その方が可愛く見える」
『本当ですか!?
なら、さっきの笑い方続けます!』
いや、可愛くなれるならなりたいじゃん?
それでその笑い方が良いって言われたなら続けるしか価値しかないでしょ!と思って少しテンションをあげる
「#NAME2#」
『はい?』
「お前も、そんな笑い方できんだな」
『…貶してます?』
「褒めてんだよ」
…褒めてるのか?
虹村先輩の精一杯のデレなのか?
緑間にも負けないくらいのデレだな
「#NAME1#」
『んー、征十郎』
「虹村さんと何を話しているんだい?」
『特に目立つ会話はないかな
強いて言えば、虹村先輩の顔が赤くて可愛いって話かな』
「…へぇ」
その瞬間、あたしの手をキュッと握り虹村先輩のことを見て目を細めた
何かを見切った征十郎に対し、あたしはひたすらクエスチョンマークをあげていた
「やはり虹村さんも敵でしたか…」
「赤司もか
ま、見てれば分かっけどな」
「#NAME2#さん、さすがだね
あの虹村を落とすなんて…」
『…え、何がですか?』
先輩の話している内容がよく分からなくて、さらにクエスチョンマークを増やす
それに対して前髪の長い先輩は無言で何かを訴えてきた