第77章 3年の引退
「それよりお前、その目と髪どうしたんだ?」
『…全中の決勝の後から変わったんですけど』
「気づかなかった」
『…あたしも知りませんよ』
あたしの下ろしている髪は確かにオレンジへと変化した
しかもその後鏡で確認したら目は黄色からピンクのグラデーションで、中間部分がオレンジになっていた
なので、この間予想した通りの答えであっているはずだ
「……まあ、似合ってんじゃね?」
『に、虹村先輩が褒めた…』
「う、うるせーよ!」
『えっと、ありがとう…ございます』
ポツリとお礼を呟くと、虹村先輩の頬と耳が赤く染まっていることに気づく
そのことからあたしの顔も熱くなっていき、赤くなっているんだなぁと実感する
『えっと、虹村先輩…』
「・・・…」
「何だ虹村、告白でもしたんか?」
「ち、ちげーよ!」
よく虹村先輩と居る前髪の長い先輩(名前覚えてない)があたし達の間に入ってきておちょくってくる
それに対し虹村先輩は精一杯否定などをしていて、ふと笑みがごぼれる
『虹村先輩ほんと顔赤い…ふふ』
「「・・・」」
『…え』
虹村先輩の顔の赤らめ方と否定の仕方が可愛いなぁと思って笑うと、いきなりピタリと動きを止めた先輩達
それにびっくりして先輩2人を見るが、目を見開いているだけで特に変化はない