• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第77章 3年の引退









「ってことで、新主将は赤司にやってもらう」



「…はい」



2学期の始業式が終わった午後、虹村先輩達3年は引退

悔いも涙もなく、やりきった表情で体育館から別れを告げた


それが終わり、それぞれが3年生に言葉を言ったり遊ばれている情景の中、あたしは虹村先輩と2人で話していた





『虹村先輩が卒業ですか…信じられませんね』



「俺もまだ心のどっかで信じきれてねぇよ」



『…卒業後は、アメリカですか?』



「そうだな
親父と弟と妹も12月に渡るし、それ以外ねぇだろうな」



『弟と、妹ですか』



思い出せば、小説5巻でそんなことが書かれていたなぁと古い記憶を思い出す

ふいに虹村先輩の表情を見ると、どこか悲しげ顔をしていた




『…兄弟仲良いんですか?』



「幼いからな」



『じゃあきっと可愛いんでしょうね』




どんな容姿をしているんだろうなーと想像しつつクスクスと笑う

そんなあたしを見た虹村先輩は、困ったように眉を寄せた




「やっぱ俺、お前のこと中2に見えねーわ」



『…まあ、仕方ないかもしれませんね』



「否定しねーのか?」



『そのまま、疑ってて下さい』



「…じゃ、そうしといてやるよ」












/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp