第76章 決意と変化
キセキと影6人とさつきの喜びなどを視界に入れると、意識しなくとも自然に笑みが溢れる
その光景を見て、あたしが守りたいものはこれなんだなー。と実感する
『さて、と』
原作では、彼らのことは歯車に例えられていた
その例え方を借りるとして、彼らはこの時まで噛み合っていた
1つにヒビこそ入ってしまっていたが、まだきっと直せると信じていた
原作では、その歯車達はバラバラになってしまう
ヒビが入ってしまえば歯車は元に戻せない
1度ヒビの入った皿はどうやっても元に戻すことはできない
けど、それは例えの話
人は間違っても、戻ることはできないが正すことはできる
それに今はヒビの段階だ。なら
『あたしが、その歯車達を直そうじゃないか』
座っていた腰を上げると共に、髪がふわりと舞う
その色は、茶色からオレンジへと変化していた