第75章 仲直りしてね
《テクニカルファウル、白8番!!》
「なっ…」
『うわー、テクニカル!!』
『あっちゅー間に黄瀬ファウル3つー!!』
「ちょっと黄瀬ちーん
カンベンしてよー」
『…5つファールで退場なのに、どうすんだあのワンコは』
「ファウルをもらうのも技術の1つだ
とは言え…それにここまで特化した選手は始めて見たぜ
あの双子…下手な一流よりやっかいだぜ」
その後、涼太を1度ベンチに下げる
だが必要以上に慎重なプレイを強いられる帝光はペースを落とし、フラストレーションとプレッシャーによる疲労によって5点差を、こちらが追いかけることになって休憩にしまった
しかも…
『エース青峰、ファウル4つ目…!』
『おそらく後半はほとんど使えないぞ…!』
「真田…選手と先に控え室に戻っていろ
あとは任せる
青峰、少しここに残れ
少し話そう」
「…!?」
『うん…これが来たなら大丈夫だ』
そう確信を持って選手達の背中を追いかける
…みんな、頑張れよ