第74章 青色の完全開花
試合はあのあと帝光中がダブルスコアで勝利
そこでロッカールームでは、不穏な空気が流れていた
「青峰くんっ!!
さっき、テツくんと…なんで…」
「うるせーよ、ちょっと外いってくる
1人にしてくれ」
「まさか、イヤな予感がこんな形で当たるとはな…」
「……!」
緑間の言葉が引っ掛かったのか、何かを思い出すように眉間にしわを寄せる涼太
「こーゆー時さー
峰ちん追うの、黒ちんじゃないの~?」
「ああ…だが、黒子にもショックなことだったはずだ
今すぐにというのは難しいかもしれない
だがすぐに次の試合が始まってしまう
最悪、青峰がベンチでもやるしかない
その後、宿舎で話をしよう」
「黒子っち…」
「すみません、電話です…
ちよっと外します」
席を外したテツヤを見て、パッと周りに目を向けて何を話そうか考える
…まあ、とりあえず適当で良いかな
『大輝とテツヤのことはほっといて、みんなはそれぞれのこと考えときなよ
直に2人の仲は戻るからさ』
「#NAME2#、黒子と青峰の会話を聞いてなかったのか!?」
『聞いてた』
「心配じゃ、ないんスか?」
『大丈夫、心配無用だから』
「…じゃあ、信じるッス」