第42章 冬休み
休みに入ってからあっという間に年は明けてしまった
元旦らしくおせちを食べて、することもないから珍しく涼太にメールを返すと初詣に行こうと誘われた
家にいるだけではもったいないかと彼と約束をして、マフラーを巻いたり準備をする
神社へと向かうため歩いていると見知った後ろ姿が視界に入った
『…テツヤ?』
「名前さん、初詣ですか?」
『うん。テツヤも?』
「はい。桃井さんから誘われて、青峰君も一緒です」
『そっか、あたし涼太から誘われたから一緒に行こう』
「赤司君は一緒じゃないんですか?」
『別に征十郎といつも一緒って訳じゃないよ』
「何かそういうイメージが…」
『わかるけど付けなくていいよ』
確かに学校や帰りは一緒にいることが多いが、休みの日に会うことは彼が忙しかったからあまりない
機会があれば小学生の時のように出かけてもいいかもしれないと予定を考えていると、後ろから急に肩を叩かれる
振り返ると新年早々ニコニコしちる可愛いさつきがあたしの頬を人差し指で突いていた
「テツ君!名前ちゃん!あけましておめでとう!」
「あけおめ、お前らも初詣か?」
「青峰君、桃井さん、明けましておめでとうございます」
『あけおめー…ってあれ?テツヤとこの会話してない気がする』
「そう言われればそうですね。明けましておめでとうございます。名前さん」
『明けましておめでとう。テツヤ』
今更な会話に笑い4人で会話をしながら歩いていると、目的地である神社が見えてくる
やはり人が多いなと少し重くなる足を進めているうちに、なんだか女の子が誰がに集合していることに気が付く
まさかと思い足を止めると、次の瞬間には体に衝撃を受けていた