第74章 青色の完全開花
さらに翌日、 上崎中対帝光中…つまり井上さん対大輝の戦いがやってきた
その本人である大輝はアップでダンクを決めたりと、気合いが入っている
「気合い入ってるッスね、青峰っち」
「まぁな、今日の相手はちょっと手強いからよ
それにテツにも言われたからな
どんな相手でも、手は抜かねーよ」
「…はい」
一方緑間はどこかそわそわした様子で、落ち着かない雰囲気をまとっていた
「どしたんミドチンー?」
「…いや、…今朝のおは朝占いがな…」
「なにー?悪いのー?
ちょっと、カンベンしてよミドチーン」
「俺は3位だ。問題ない
ラッキーアイテムも持っている
悪いのは…青峰だ。最下位だったのだよ」
『…出させる、か』
「…何事もなければいいがな…」
恐らく、大輝は今日この試合で完全に才能が開花するのと同じく、バスケへの面白さを無くしてしまう
だけどこれを変えてはいけない
これは白金監督と、テツヤの仕事だ
『それではこれより、帝光中学校対上崎中学校の試合を始めます
礼』
「「「よろしくお願いします!!」」」
▽▽▽▽▽
『…っ』
第4Qの残り3分のところ、井上さんが完全に戦意喪失した
しかも大輝に傷つく言葉を重ねて
「テツ…お前の言ったことは間違ってねぇと思う
けどやっぱ…ダメだわ、なんか気づいちまった」
「!?」
「俺の欲しいもんは…絶対見つかんねぇ
俺に勝てるのは、俺だけだ」
「…え?」
『う、わ…』
実際に見てみると、この話かなりきついな
見てるこっちが、悲しくなる