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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第73章 全中を始めよう









翌日、全中初日リーグ戦が始まる

だけれども、問題は観客と選手達だ




「…な、なんスかこれ……
初日から超満員…!?」



「初日からはさすがに初めてじゃないー?」



「…ああ」



「……」



それぞれの緊張で空気が張り詰める中、整列のアナウンスが入り歩き出すキセキ達




「ありゃ?
うわ俺もしかしてキンチョーしてる?」



「あー、こればっかはしょーがねーな」



『大輝と涼太ってば何言ってんの?
精一杯やれば十分だから、プレッシャーがあっても慎重に行ってきな』



とは言えそんなこと言っても特にプレッシャーは変わらない


帝光の選手は優勝しか許されずに、観客やマスコミもそれを期待するあまりに負けも苦戦もダメで、負ければ非難の嵐がおきる

最強だからこそのプレッシャーは、とても重い




「クソ重いギブス着せられるようなもをだ
こればっかりは、天才も凡人も大差ねーよ」



『…虹村先輩が珍しく真面目に語ってる!』



「珍しくは余計だ」



虹村先輩の隣に座って体調管理のバインダーを持ち、試合が始まるのを待つ

ピッと笛が鳴ったとともにボールが上がり、征十郎へとボールが回される




「・・・…」



「…」



「ありゃ」



いくつかのリスクがあったが、涼太にも回せるボールが緑間へと渡り3Pシュートを打った

だがそれはリングに当たった…けど入った




『…精神的に身体が重くなってるみたいだなー』



第1試合は征十郎の慎重なゲームメイクにより、ダイナミックさは欠けるが勝利

続く第2試合も虹村先輩達3年が中心の慎重なゲームメイクにより帝光の勝利


つまり、決勝リーグへの出場が決まったのだ

















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