第73章 全中を始めよう
《それではこれより、全国中学校バスケットボール大会を開催します…》
時は飛んで8月末、つまり夏休み終わりが近くなってきた日、ついに全中が始まり開会式を行った
ちなみにあたしの足は大きな怪我ではなかったため完治し、バリバリ働いている
「はー、おなかへったー
早くおやつ食べたいー」
「まだ開会式がおわっただけなのだよ」
「え?」
『インタビューよろしいですか?
今年のチームの仕上がりは…』
『連覇に剥けて一言お願いします』
そんな開会式が終了してチームでまとまり歩いていると、テレビ局やらなにやらで周りをふさがれた
…こうしていると、芸能人って大変なんだな
「わわっ俺らもッスか?」
「まいったなー…動けねー
…つか赤司すげーな
動じないどころか、すべて模範解答で慣れたもんだ」
『…虹村先輩テンパってんだろうな』
くるっと虹村先輩がいる方向を見ると、普段からは見れないような焦り方をしていた
…やっぱここは原作描写とは違うんだな
「うわー今年は特にすごいね」
「そうなんですか?」
「テツくんも気を付けてね!」
『君がうわさの美人マネージャーだね!?
ちょっと話を…』
「え!?私っ!?」
『「……」』←幻の6人目とマネージャー
テツヤは分かるけどあたしまで気づかれないとは…まさかのあたしって影薄かったのかなぁ
そんなことを考えていると、黒子!とテツヤを呼ぶ声がして振り替える