第72章 カナヅチについて
その日の帰り、全員疲れているにも関わらず話をしていた
内容はほぼ、今月の全中についてだ
「そういえば、もうすぐ全中なのだよ」
『目指せ2連覇だねー』
「今年の注目度すげぇからなー」
「僕は初めてなので…緊張します」
「俺も初めてッスよ!
黒子っちとおんなじッス!」
『いや経歴が違うだろ』
「…そうか、今月末か」
ぽつりと呟く征十郎の表情は少々曇っていて、プレッシャーを感じてるのかなぁと考えた
当日、何かプレッシャーを取るようなことできないかな…
「ま、俺が居れば優勝は確実だな」
『…自意識過剰』
「なっ!」
「峰ちんナルシスト~」
「はぁ!?
俺より黄瀬の方がナルシストだっつの!」
「否定はできないッスけど、青峰っちひどいッス!」
『…否定できないんだ』
…とりあえず全中が終われば3年まで…冬までにキセキの世代はバラバラになるはず
だけどその運命を変えたらどうなるのか、元の世界の原作変わってしまうのか…これが、不安で仕方ない