第72章 カナヅチについて
『…密着度高いな』
「仕方ないですよ
#NAME1#さんが歩きづらいって言うんですから」
『だって、テツヤに姫抱っこしてもらうのは嫌だ
テツヤの骨とか折れそう』
「僕はそんな弱くないです
見てください。この力こぶ」
『…ツッコまないでおくよ』
テツヤの腕を借りて元居た浜辺へと目指す
足の怪我のせいで少し歩きにくく、時間がかかってしまうのだ
…それよりこの怪我いつしたんだろうか
全く覚えがないんだけれども…
「#NAME1#、テツくん!」
「桃井さん」
『…さつき?』
「どこいってたの?探してたんだよ!」
『し、死にかけた…』
「波にさらわれました」
「…え?」
さつきは何があったか分からないのか、クエスチョンマークを頭上に浮かべる
その後ろからキセキ達が走ってきて、涼太があたしの肩を掴んだ
「#NAME1#っち、大丈夫ッスか?!」
『足が痛いだけだから、大丈夫』
「それ大丈夫じゃなくね? 」
『砂浜だから歩けないだけで、普通の道なら歩けるよ』
「砂浜だと疲れやすいからな」
『さすが緑間、よく知ってるね!』