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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第40章 キセキたちの救出





「あ、名前ちゃん。理事長が新監督呼んでこいって言ってた!」

『さつき…それいつの話?』

「放課後始まってすぐだけど…?」

『先言ってよ、怒られないかな?』

「大丈夫だよ!いってらっしゃい!」


さつきに見送られ理事長の部屋を訪れると、滅多に会うことのできない人物が座って待っていた


「君か、新しい監督は」

『はい。苗字名前です』

「別に誰がやったっていいが…生徒が監督を、ね」

『…どうして呼ばれたんです?』

「簡単なことだ
バスケットボール部で今"キセキの世代"と呼ばれている5人の生徒。彼らを今後何があっても試合に出しなさい」


予想していた内容だった。心が冷めていくのを感じながらもとりあえず狸の言い分を聞いてあげることにする


『なんでですか?』

「強豪として名高いバスケ部の長い歴史の中でも彼らの存在は別格だ。世間ではもはやヒーロー扱いと言っていい
ヒーローの活躍は我が校にとってもよい宣伝になる。しかも彼らは入部して未だ負けなしだそうじゃないか、そのまま勝たせ続けてくれればいい」

『それは、特別扱いですよね』

「何があっても。と言っただろう。特別扱いしろと言ったんだ」

『え、嫌ですけど』

「…だから言っただろう。何があっても。と」

『だから却下します。バスケ部の監督は私なのでその日出す選手は私が決めます』

「…苗字君と、言ったかな?」

『はい』

「私なら君を退学にしてやることもできるのだが」

『…』

「退学がいやなら、私の言う通りその5人を出すことだ」


素行も悪いわけではなく、勉学も征十郎の次点で出来るあたしの退学にするのかと、目の前の狸のようなジジ、おじさんを冷めた目で見る

こうやって圧力で今まで言うことを聞かせていたのか分からないがこっちだって手はあると、怒りで早く動く心臓を落ち着かせるため、息を吐いた






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