第69章 最後は花火で
『いっけー!紫原!』
「おっけ~」
「ちょ、紫っち!
花火こっちに向けたら危ないッスよ!」
『不可抗力!』
「…#NAME1#っち男らしいッス」
もうちょい大人しくなってもいいんスよー。とあたしの頭を撫でてくる涼太
それは無理なお願いかなーと心の中で考えるが、決してそれは言わない
「#NAME2#、線香花火なのだよ」
『それで賭けしようか
全員で線香花火やって、最後まで残った人が勝ち!』
「お!俺参加な!」
『ていうか全員強制参加で』
「やってやらんこともないのだよ」
『よし!じゃ、全員線香花火持ってー』
「火をつけるんスね!」
『線香花火が最後まで落ちなかった人が勝ちね
そんで一番最初に落ちた人はアイス奢ろうか』
せーのっ。の掛け声で線香花火に火をつけて、玉を落とさないようにとうごきを止める
ちなみに1番落ちたのは大輝で、アイスを奢ってもらう予定、2番は紫原で3番は涼太、4番は緑間とさつきで5番があたしだ
つまり残っているのはテツヤと征十郎で、やっぱり征十郎は勝つんだなーと納得する
「あ、落ちちゃいました」
「じゃあ俺の勝ちのようだね」
「…赤司くんにはやっぱり勝てませんね」
「そう簡単に負けるわけにはいかないからな」
線香花火の匂いが残るこの場所で、また来年も同じように仲良く過ごせたらいいなぁと願う
それを実現できるかどうかは、あたし次第