第39章 青色の救出
翌日、メールの返信は返ってこなかったがちゃんと見ていたらしい大輝はちゃんとストバスコートに現れる
セッティングまでやったんだからあとは好きにやってくれとベンチに座って2人の1on1を観戦するが、結局大輝の勝利で終わってしまう
『…うん。まあ今はこの程度かな』
「だー!今のどうなってんだ!もっかいやれ!もっかいだ!」
「…ああ?」
ダルそうに返事をしている大輝だが、また1on1を始め相手はしている
1回で終わりにするとも最悪の場合考えていたので良かったと引き続き見ていると、アンコールが何回も続きこのままでは補導されてしまうと中断させてもらった
「おいお前!明日もここ来いよ!ぶっ飛ばしてやる!」
「ああ?今日も勝ってねえんだから無理に決まってんだろ」
「だから明日はぶっ飛ばすんだよ!ぜってーお前に勝つ!」
「青峰大輝だ。お前っていうなうるせえな」
「なんだと?!」
『あーはい帰るよ明日学校だよー。ありがと火神君、明日もよろしく』
そうしてその日は解散となったが、翌日も翌々日も同じ光景が繰り広げられる
流石に何日も続くと部活後のあたしが一番辛いんだがと寝不足であくびした時、ボールがこちらに飛んできて一気に目が覚めた
「っしゃー!ほら見ろ止めたぞ!」
「はあ?止めただけで喜んでんじゃねーよ。シュート決めろシュート」
「ぜってえ決めてやる!」
火神の目がキラキラと輝いた。ここ最近大輝を相手する選手には見られたなかった瞳だと思い、もう大丈夫かと安心する
そして今日も時間を忘れた彼らは補導時間ギリギリにあたしがストップをかけるまで、1on1をしていた