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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第39章 青色の救出





『テツヤは大輝が戻ってきたら、ちゃんと迎えてあげてね』

「…そんなことでいいんですか?」

『大事なことだよ。よし、あたし屋上行ってくる
色々と大輝に言いたいこともあるし』

「…言いたいこと?」

『と言うより、一発殴りたい』

「私の分もお願いね!」

「じゃあボクの分も」

「じゃーオレの分も!」

『救急車必要になっちゃうかもね』


笑いながらさつきが教えてくれた屋上に行くと、大輝は何もせずに寝っ転がっていた

空を見ているだけじゃ時間が経つのも遅いんじゃないかと、いやまず昨日平手打ちしてごめんと謝るべきだと、彼の横にしゃがみこむ


『大輝』

「うるせーよ」

『…は』


心配して屋上来たのに第一声がそれかと、いくら反抗期だとしてもカチンときたので肘で腹を軽く撃つ

変な声をあげのたうち回る大輝に、言おうと思っていなかった本音が出てきてしまた


『何がうるせーよだ。テツヤに暴言吐いたんでしょ?テツヤはその倍…それよりももっと心が痛かったんだよ?
本気で戦える相手が欲しい?練習すると上手くなるから練習したくない?オレに勝てるのはオレだけだ?
寝言を言ってないで目覚ましな』

「…」

『だったら大輝が相手育てればいい。涼太でも良いし、これから現れる奴でも良いでしょ』


何も答えない彼がどう思っているのかは分からない。ただ、やってしまったことは間違いない

訴えられたら負けてしまうので申し訳程度に撃ったお腹を擦っておいた


『…さて、今度とある男の子がアメリカから来る予定なのね』

「…」

『荒削りなんだけど、彼はキセキの世代と同じポテンシャルを持ってるんだよ』

「オレたちと…?」

『でも覚醒はまだしてないから…1on1の相手してるうちにするんじゃないかな
いや…もしかしたら先の話になっちゃうかもしれないけど…』

「…そいつの、名前は?」

『火神大我君』


本来会うのはまだ先のことだけど、もうなんでもいい。使えるものは使うと決めた

食いついてくれた大輝に内心ガッツポーズをしながら、「練習しなきゃ、後悔するよ」とだけ言って梯子を下りて練習に戻った






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