第68章 答えあわせを
「おもしれーこと、やってたんだな!」
場所は変わって休憩所のこと、あたし達は青峰と合流してこれまであったことを話した
その感想が先ほどのだ
「テツくん、あの人達はいったい誰なの?」
「桃井さんをナンパしてきた人たちです」
「え?
ナンパって…今日いっぱいあった、あれ?」
「そうです
正確には、たこ焼き屋の前でされたものから、ジュースをかけた人までですね」
「ジュースって、緑間っちが濡れたやつッスよね?
あれはナンパじゃないスよ?」
「そうです
でも、彼も仲間でした。気づいてましたか?
あの人達に共通点があるのを」
テツヤは自分の手の甲を指差し、ここにトカゲのタトゥーがあったのを、見ませんでしたか?と言った
…そんなの確かにあったなぁ
「そういえば…!」
「最初は偶然かと思ったんですけど、4回目の人もやっぱりトカゲを彫っていたので、ちょっと変だなって」
『それでだるまを探しに行くふりして後をつけたら色々分かってね
そこでさつきが来たんだよ』
「だから、林の中ですぐに私を助けてくれたんだ…」
「黒子っちって、ほんっとそういうとこ大胆だよね…」
「それで、やつらの目的はなんだったのだよ」
「彼らの目的は、桃井さんからこれを取り戻すことでした」
ポンッと休憩所の机の上に置いてあるクマのぬいぐるみに手をのせる
ほんっとグロかわいい…のか?
「え、これ?」
「彼らは、このぬいぐるみに大事なものを隠した、と言っていました」
「隠す……?」
ぬいぐるみを手に取り、チェーンソーなどが飛び出ているリュックのふたをあける
中からは小さなキラキラしたものが出てきた
「!」
「…見れましたね、すごいもの」
『…宝石を盗みって、どれだけだよ』