第68章 答えあわせを
紙コップから逃そうとバッとさつきを押した瞬間、テツヤはいつものパスの応用のように打った
そしてその紙コップは地面に中身をぶちまけた…ように見える
「危なかったです…」
「#NAME1#、ありがと!」
『特に意味なかったけどね』
「おい。これはなんのつもりだ…」
「え?」
声がした方を見ると緑間が苛立ちを隠さず立っており、足は先ほどの紙コップのせいで濡れている
そこで緑間は黒子を攻めようとしたが、黒子が犯人の男を指差した
「お、俺は、その、ちょっとつまずいて…」
「そうですか?
つまずいた割には体制が不自然ですけど…それに、手の甲にある…」
「う、うっせーよっ!」
「一言、謝罪があってもいいのだよ…!」
そう言った緑間は手提げ袋からだるまを取り出し、3Pシュートの要領で撃った。と言うより投げた
しばらくすると、先程の男の悲鳴が響いた
「よし」
「よし、じゃねーッスよ!
危ないじゃないスか!!
他の人に当たったらどうするんスか!」
「馬鹿な
俺がゴールを外すわけないのだよ」
「そういう問題ッスか!?」
「緑間くん
僕、今のだるまを拾って来ます」
「黒子っちも、心配するのそっちッスか!?」
「頼む」
『テツヤ、あたしも行く』
「、でも」
「テツくん、#NAME1#!
私たち休憩所に移動するから!拾ったら、そっち来て!」
『テツヤのしたいことは分かってるから、お願い』
「わかりました」