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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第38章 マネージャー辞めます





後日、生徒会の仕事があり部活に遅れていくと体育館から誰かの怒った声が聞こえてくる

まさかと思い急いで体育館に入ろうとすると、大輝が中から怒ったような、悲しそうな表情で出てくる


「くそがっ!やってられっか」

「青峰君!」

「待て青峰!全員練習を止めるな!次のツーメンから続けていろ!」


出ていった大輝にみんなが何とも言えない雰囲気になった

真田監督も追いかけるため出ていってしまい、テツヤはショックを受けたような表情で彼が出ていった出入口を見つめる

事情は分かっている。この間大輝が怒っていたあの新しい男の子が彼の怒りに触れるようなことを言ったのだろう

さつきは今来たばかりのあたしに説明をするべく、申し訳なさそうな顔でこちらに来た


「名前ちゃんあのね…青峰君が、体育館出ていっちゃって…」

『あたし追いかけてくる。テツヤ』

「…」

『報われるとは限らない。でも、一緒に行こう』

「…はい」

『征十郎、許可出して』

「ああ、頼むぞ」

『…頑張る』


テツヤの腕を掴み、彼がどこに行ったかを思いだして走り出す
彼は川沿いのどこかにいたはずだ。追いかけた真田監督は彼に練習は出なくてもいいと言うはずだ

既にスタートが遅れているんだ間に合うはずがなかった

向かっている途中、こちらには気が付かないほど後悔したような表情をする真田監督とすれ違う

元々天気が悪かったせいか雨が降ってきた。このままテツヤを連れてって良いんだろうかと少し不安になりながら、橋の下で雨宿りをする大輝のところに辿り着いた






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