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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第68章 答えあわせを







夜店を並んであるくあたし達は、ガラス細工の露天で足を止めたり杏飴の店で水飴を買ったり射的で腕を競ったりと、夏祭りを満喫するには十分な歩みだった。しかし、ある1点を除いてだ



「桃っちって、マジすごいんスね
俺と黒子っちが隣に居るのに、あんなに声かけられるなんて」



「うぅ……」



さつきは涼太の言葉に赤くなってうなだれる
ちなみにさつきはすでに3回ナンパされており、その都度涼太とテツヤが追い払っている



「毎年、夏祭りだと、こんな感じなんスか?」



「まさかっ!去年とかは、1度となかったもん!
青峰くんだって証言してくれるよっ」



「…となると、青峰っちがボディーガード代わりだったってことッスか?
まあ、青峰っちが一緒なら、声かけにくいスよね…」



「でも、青峰くんが一緒じゃなくても、声はかけられなかったよ
プールのときも平気だったもん

青峰くんたらねっ、プールなら普通はポ……ポロリがあるんじゃねーかって、言ったんだよ!」



『…はぁ』



「最低だよっ!あのガングロクロスケはガングロクロスケどころか、ガングロエロスケなんだよっ!」



その話をしていたさつきは怒りが再燃してしまったのだが、涼太はどこか困った顔でさつきを見ていた




「えーっと、まあ、なんというか…青峰っちも男の子だし、仕方ないっつーか……」



「きーちゃんまで!
じゃあ、きーちゃんもそうなの!?」



「えっ、俺!?
って、なんで桃っちそんなに引いてるんスか!?」



「だって…!」



「いやでも、一般論で…ねぇ黒子っち!」



「あ、すみません
聞いていませんでした」



「黒子っちー!!」



「テツくんはそんなことないよねっ!?
私、信じてるからっ」



「信じてもらえるなら、光栄です」



「黒子っち、ずるいッスよ
なんか俺だけ責められて……」



「すみません
考え事してたので、本当に聞いてなくて…」



「テツくん、何考えていたの?」



「ちょっと気になることが…」



「あぶない!」



そうテツヤが言って口元に手を当てた瞬間涼太が叫んだら、さつきに向かって飛んでくる紙コップがあった

その中には表面張力によって揺れる液体がある



「!」



『さつき!』









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